日経平均4万円到達が現実味【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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2銘柄で上げ幅の3割占める

2月13日に遂に日経平均は3万8000円の大台に乗せた。今年に入ってからの上昇幅は4500円(13%)に達する。日経平均の寄与度の大きい半導体装置の東京エレクトロンとアドバンテスト、ソフトバンクグループ(SBG)の影響が大きい。
東エレクは今年に入り13日までに8465円(33%)上昇し、日経平均を1銘柄で845円押し上げた。アドバンテストの513円を合わせると2銘柄で今年の日経平均の上げ幅の3割を占める。昨年末から時価総額が増えた企業のランキングトップはトヨタで14兆1206億円の増加、2位は東エレクで3兆9923億円、3位はSBGで3兆2325億円、4位は三菱UFJで2兆4552億円、5位は三菱商で2兆3570億円となった。

海外投資家の半導体関連株への評価は高い

日経平均上昇の背景には海外投資家の日本の半導体関連株に対する高い評価がある。米国株式市場をみても、年初から相場上昇を主導しているのは人工知能(AI)需要を期待した半導体関連株だ。特に相場全体をリードするエヌビディアへの期待感が高い。エヌビディアの時価総額は約1兆8300億ドル(約275兆円)に達した。
米グーグルの親会社アルファベットや米アマゾン・ドット・コムの時価総額を上回った。生成AI(人工知能)の戦略が株式市場での評価を大きく左右する構図が鮮明になっている。エヌビディアの時価総額は米国企業としてはマイクロソフト(約3兆ドル)、米アップル(約2兆8000億ドル)に次ぐ3位になった。

S&P500に比べ割安感強い

9日の米株式市場で、S&P500種株価指数が史上初の5000ポイント台に乗せて過去最高値を更新した。15日には日経平均は3万8157円と終値ベースで1990年1月11日以来、34年1カ月ぶりに3万8000円台に乗せて終えた。1989年12月に付けた過去最高値(3万8915円)まで750円だ。最高値の更新は時間の問題で、4万円到達も難しくはない。プライム全銘柄のPBR(株価純資産倍率)は1.4倍程度と、4倍を超えるS&P500種株価指数に比べ割安感は強く、今後の改善への期待感が日本株全体に広がっていることも追い風だ。一方、下落に転じる材料は米国の金利上昇だ。14日には米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る強い数値で金利が上昇し、株が急落した。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はSCREENホールディングス(7735)、東京エレクトロン(8035)、ソシオネクスト(6526)。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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