26年ぶり2万3000円と初の2万5000ドルの意味【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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上機嫌のトランプ大統領

 4日の米株式市場でダウ工業株30種平均が史上初めて2万5000ドルの大台に乗せた。トランプ大統領は大台乗せを受けて「我々はとても大きなバリアーを突破した。8年(2期)をかけても突破できないと言った人もいたのに、11カ月でやってのけた。我々の次の節目は3万ドルだ」と言い上機嫌だ。

日経平均は19%の上昇

 日経平均も4日の大発会に終値で26年ぶりに2万3000円の大台に乗せた。その後も上昇が続き、9日には高値(2万3952円)を付けた。昨年、12月29日の大納会の終値(2万2764円)から僅か3日間で1188円も上昇したことになる。昨年のダウ平均は年初から25%上げた。日経平均は19%の上昇だ。

利上げを慎重に進めるFRB

 世界の株式市場は年始からリスク選好に拍車がかかっている。昨年からの大きなテーマである「世界同時好況」の流れが一段と強まるという楽観論が台頭している。その背景には企業業績の伸びに対する期待感が大きい。今年の米国主要企業の1株利益が前年比18%増と大幅に伸びると想定。上方修正の最大の理由は、税制改革による収益の押し上げ効果を加味したことだ。ここまで株式投資に適した環境が整ったのは、物価停滞の下で米連邦準備理事会(FRB)が利上げを慎重に進めていることが大きい。

ダボス会議でのトランプ米大統領の動向

 長期金利の上昇が抑えられ、マネーをリスク投資に誘導している。昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、経済見通しに税制改革の効果を織り込んで成長率を引き上げ、失業率をさらに低くしたのに、物価はほとんど変えず、今年の利上げシナリオも年3回に据え置いた。
 トランプ米大統領は1月23日にスイスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席する。現職大統領の出席は2000年のクリントン氏以来、18年ぶりだ。トランプ大統領は保護主義的な政策を打ち出し、グローバル化に積極的なエリートを批判してきた。エリートや自由貿易の象徴といわれるダボス会議で世界各国の政府要人やグローバル企業の経営者らを前に、米国を強くするための自由貿易の必要性を訴え、法人税の引き下げの成果を強調して、大手IT企業経営者との融和を図ることが予想される。株高と企業業績の伸びはトランプ大統領に強い味方となる。

潮流銘柄は?

 潮流銘柄はサンセイランディック(3277)、AMBITION(3300)、みらいワークス(6563)。




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岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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