潮流|証券市場新聞

イタリアやスペインの政局混迷で世界的に売り圧力

イタリアやスペインの政局混迷をきっかけに、世界的に株式への売り圧力が強まっている。
5月29日の欧米のマーケットは大荒れとなった。イタリアやスペインの主要株価指数が2%以上、米ダウ平均も一時500ドル以上急落した。イタリア株価指数(FTSE MIB)は5月7日の高値である2万4544ポイントから29日の安値の2万1350ポイントまで13%急落した。

マーケットがイタリアに対する信任失墜の瀬戸際にあると警告

ポピュリズム(大衆迎合主義)政党である「五つ星運動」と極右政党「同盟」がマッタレッラ大統領主導の実務者内閣を拒否、早期の再選挙を要求した。早ければ7月29日に再選挙が実施される可能性がある。イタリア国債が急落し、利回りが急上昇した。イタリア2年債の利回りの1日の上昇率は25年ぶりの大きさとなった。イタリアの中央銀行のビスコ総裁は、マーケットがイタリアに対する信任失墜の瀬戸際にあると警告した。

ユーロ圏から離脱しかねないシナリオを想定以上の速さで織り込む

ユーロ圏の短期金融市場が織り込む欧州中央銀行(ECB)の来年6月の利上げ確率が30%に低下した。最悪の場合、イタリアがユーロ圏から離脱しかねないシナリオを想定以上の速さで織り込みにいっているのだろう。イタリア国政再選挙では、「五つ星運動」と「同盟」がさらに議席を増やしそうだ。

ECBが対抗策を講じることは可能

ただ、ポピュリズム政権が樹立された場合、欧州連合(EU)や欧州中央銀行(ECB)がなんらかの形で対抗策を講じることができる。そうした動きが見えてくれば不透明感の払拭から、世界的に株式市場は戻りを試すだろう。イタリアの金利上昇で財政が悪化する不安という点では、米長期金利の上昇を引き金に相場が波乱に見舞われた今年2月と共通する。ヘッジファンドは財政悪化による悪い金利上昇を売り材料にしている。

今回も一時的なもので落ち着きを取り戻す

5月30日の日経平均株価は一時、2万2000円の大台を割り込んだ。「イタリア・ショック」が走ったことでヘッジファンドは「日経平均VI指数買い・円買い・225先物売り」のプログラム売買を拡大させた。
ただ、これまでにも欧州政治リスクが高まる局面は何度もあったが、次第に解消されていった。今回も一時的なもので落ち着きを取り戻すだろう。短期的に大きく下げれば、押し目買いのチャンスだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はエスプール(2471)、河合楽器(7952)、ビジョン(9416)。

6月4日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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