ヘッジファンドの存在意義【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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「ねじれ議会」はプラスの面も

今年、最も注目された米中間選挙が終わった。結果は予想通りで、与党共和党が上院の過半を維持した一方、民主党が下院で過半を奪回した。議会上下院で多数派が異なる「ねじれ議会」となる。
「ねじれ」は政策停滞への懸念につながる負の作用がある反面、トランプ大統領の強硬な貿易戦争を和らげるプラスの面がある。また、トランプ大統領と共和党は選挙戦の最中、大型減税の第2弾として中間層向けの追加減税を主張していた。しかし、下院での敗北を受けて実現が厳しくなり、一段の財政悪化が避けられることもプラスとして株式市場は捉えた。

共和党の大統領とねじれ議会という組み合わせでは上昇率高い

中間選挙の結果を受けた7日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は545ドル(2.1%)高の2万6180ドルと、10月9日以来ほぼ1カ月ぶりに節目の2万6000ドルを回復した。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は194.79ポイント(2.6%)高の7570.75ポイントと10月17日以来の高値で終えた。ダウ平均はこの日の上昇で10月29日の安値から1700ドル強上昇し、10月3日の最高値からの下げ幅(2385ドル)の7割強を取り戻した。過去最高値まで650ドル弱に迫っている。年内にも史上最高値更新となるだろう。また、1952年以降、中間選挙があった次の年の米株式を見ると、共和党の大統領とねじれ議会という組み合わせでは上昇率が19.9%にもなっている。

日経平均は10月26日の安値が大底

急激な方針転換のリスクが高まるよりも、現状維持のほうが市場にとっては安心というわけだ。中間選挙後の米国株急上昇を受けた8日の日経平均は401円高の2万2486円と大幅上昇して終えた。重要なテクニカルポイントである25日線(2万2364円)や200日線(2万2382円)を上回った。26週線(2万2638円)を超えて終わればブル相場入りだ。日経平均は10月26日の安値(2万971円)が大底になったことがはっきりした。また、10月の投資部門別売買状況では、海外投資家が現物と先物の合計で4兆2572億円の大幅売り越しだった。つまり、10月の大幅な株安を引き起こしたのは海外投資家(主にヘッジファンド)であるということだ。ヘッジファンドの存在自体が株式市場や経済など、全てにおいて負の作用しかない。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はネクステージ(3186)、UUUM(3990)、VALUENEX(4422)。

11月12日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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