新たな強気相場元年【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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「テキストマイニング」

 株価変動が世界的に激しい。日経平均は12月25日に1010円安と大幅に急落。27日は750円高と急騰。上昇幅は約2年ぶりの大きさだ。米ダウ平均は24日に653ドル安と大幅に急落。26日には1086ドル高と過去最大の上昇幅を記録した。
 12月に入ってからの日々の変動率はリーマン・ショック直前の08年8月を上回る。金融危機でもないのに株価変動がこれだけ激しいのは、一定の条件に沿って自動で売買をするプログラム自動取引の増加が影響している。最近はニュースリリースなどの文などから「キーワード」を自動的に読み取って売買する「テキストマイニング」と呼ばれるタイプが増加。トランプ大統領がツイッターにアップした内容やパウエルFRB議長の会見中の発言にプログラム取引が反応する。

200週移動平均が切り上がりつつある

 外為市場でも変動が激しい。2019年初の外国為替市場は円に対するドルやユーロの「フラッシュ・クラッシュ(瞬時の急落)」で始まった。日本時間3日早朝に円相場は一時1ドル=104円を試し、2日のニューヨーク市場の17時時点で付けていた108円台後半から4円超も急伸。参加者が極端に細るこの時期、投機筋が損失覚悟の注文の行使を狙う「ロスカットハンティング」に動いたのだ。また、米国市場では相場底入れの兆しが見え始めている。新興国市場や半導体や資本財関連など米景気敏感株が回復し、長期のトレンドを占ううえで注目される200週移動平均が切り上がりつつある。

1月は重要な転換点

 テクニカル指標の相次ぐ改善も見え始めている。1月7日の取引終了時点で、10日間の騰落株の比率や上昇銘柄の出来高などから算出する「ツバイクのモメンタム指標」が2012年以降で初めて点滅した。62年以降で指標が点滅したのは25回。そのうち8割強は1年後にS&P指数が平均18.4%上昇している。谷が深かった分、買い直しが膨らむ可能性もある。
 また、ドル円も転機を迎えている。47週ごとに安値を付けるサイクルが確認されており、1月は重要な転換点となる。104円が安値なら今年は1ドル=115円~120円を目指す。円安に向かえば日本の株は上昇する。2019年5月から新年号となる。株式市場も新たな強気相場元年となる予感がする。

潮流銘柄は?

 潮流銘柄はホロン(7748)、TDSE(7046)、キャンバス(4575)。

1月14日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

1月1日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。
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岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

株式情報と相場見通し

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