日米の株価は大底を打つ!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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米国はGDP1割の景気刺激策

トランプ米政権は2兆ドル(約220兆円)規模の新型コロナウイルス対策がまとまった。米政府高官は「財政で2兆ドル、米連邦準備理事会(FRB)の追加策が4兆ドル」と計6兆ドル(約660兆円)の景気刺激効果があると主張。2兆ドルの財政支出が実現すれば、21兆ドルある国内総生産(GDP)の1割にあたる景気刺激策となる。

米国株式市場は3月23日で大底

2008年の金融危機時の7000億ドルを大幅に上回る規模となる。リーマン・ショックの時は銀行への公的資金注入に重点を置いたが、今回は家計や企業の資金ショートを防ぐ現金給付や緊急融資が中心となる。米経済対策合意を好感して3月24日の米ダウ工業株30種平均は2112ドル(11.4%)高の2万0704ドルと過去最大の上げ幅を記録した。上昇率は1929年以降の大恐慌期に当たる33年3月15日(15.34%)以来、87年ぶりの大きさだ。米国株式市場は3月23日で大底を打った。

政府とFRBはあらゆる手段で金融危機を防ぐ

FRBはすでに消費者ローンなどを担保とした資産担保証券(ABS)の買い入れを決めている。これらの対策でも株価が下げ止まらない時は、リーマン危機時に活用した消費者や中小企業への貸し渋り緩和を狙った資金供給制度(TAFL)や、大手企業への公的資金注入の仕組みである金融安定化法(TARP)を復活させることが考えられる。政府とFRBはあらゆる手段で金融危機を防ぐだろう。

日本の主要指数も大底を打った

また、25日の日経平均は1454円(8.04%)高の1万9546円で終えた。上昇幅は歴代5位で、1994年1月以来26年2カ月ぶりの大きさ。19日の安値(1万6358円)から上げ幅は3206円(19.5%)に達した。これで日経平均は3月19日、TOPIXは3月17日、マザーズとジャスダックは3月13日で大底を打った。

売りのリスクの方が高い

過去のショック時の反発局面と比較すると87年10月の世界同時株価急落「ブラックマンデー」時に記録した2営業日で11%をしのぐ勢いだ。08年秋のリーマン・ショック時は10月27日の安値から11月5日まで6営業日で33%上昇した。ただ、新型コロナウィルス感染者が完全に減少しない間は、投機筋によるHFT(超高速・高頻度)を用いたアルゴによる先物のプログラム自動売買が市場を乱高下させる。しかし、ここからは売りのリスクの方が高いだろう。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はJストリーム(4308)、SBSホールディングス(2384)、オプティム(3694)。

3月30日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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