潮流|証券市場新聞

過去経験したことのない現象

原油先物価格がマイナスになるという過去経験したことのない現象が起こった。
4月20日、ニューヨーク原油先物市場でWTIの21日で取引を終える5月物が1バレル=マイナス40ドル強まで値が崩れた。歴史上初めてマイナス価格で取引され、世界中に衝撃が広がった。原油を買った人が原油とお金の両方を手にすることができるのである。通常では考えられないことだ

原油先物市場は流動性が低い

マイナス価格で取引された売買代金は累計1億5500万ドル(約170億円)と1日の総売買代金のわずか14%に過ぎない。薄商いの中、買いが無い所に投売りが出たことで値崩れを起こしたのである。ユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド(USO)は運用資産の急膨張に伴い期近物を買い込んでいた。期近物の満期が近づくと期先物への乗り換えが必要だが、原油先物市場は流動性が低く、思うように乗り換えが進まない。その結果、USOは現物の引き取りを迫られ、保管場所がないことで投げ売りを余儀なくされた。

シェール企業の多くが経営破綻

コロナ感染の影響で企業のエネルギー需要が急減し、外出規制によりガソリンの使用も激減し、原油保管スペースが枯渇状態。原油在庫は5億バレルで、全米の貯蔵能力は約6億5000万バレルとされ、原油の保管先を確保できなくなる恐れがある。米国の原油生産の7割を占めるシェールオイルの採算ラインは1バレル=25ドル程度とされ、採算割れの状態だ。このままだとシェール企業の多くが経営破綻に追い込まれる。

トランプ大統領は雇用を守ることで投票を得たい

このような危機的な状況の中、トランプ米政権と与野党の議会指導部は21日、4840億ドル(約52兆円)の追加のコロナ感染対策で最終合意した。中小企業の雇用対策などに3700億ドルの追加資金を用意し、医療体制の整備にも1000億ドル強を投じる。これまでの3回の経済対策と合わせ、財政出動は3兆ドル(約324兆円)。追加対策の柱は、中小企業への資金支援の拡大だ。シェール企業など多くの企業が経営難に陥っており、1社が破綻すると連鎖倒産となることが考えられる。11月の米大統領選を控えてトランプ大統領は雇用を守り、その人々からの投票を得たいと考えている。米国の財政出動拡大が米国民の雇用と株を支える要因となっている。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はソラスト(6197)、東邦ガス(9533)、スギホールディングス(7649)。

4月27日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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