最悪の事態が回避されるだけで買い材料【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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最悪の事態が回避されるだけで買い材料【記者の視点】

 この日は香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストが「米国と中国は、28─29日の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて開く両国の首脳会談を前に、貿易戦争の一時休戦で合意した」と報じたことから、為替の円安方向とともに先物主導で日経平均は一気に2万1300円まで戻した。前日の大引け後にはムニューシン米財務長官がCNBCとのインタビューで米中通商協議について「合意まで90%完了している」との語った、と伝えられたことから、225先物のナイトセッションで一時急伸していた。その後「合意まで90%程度近づいていた」と過去の経緯だったことに修正されると、急速に値を消しただけに、この日の上昇も「実際に合意してみないと安心できない」と懐疑的に見る市場関係者も少なくない。どちらにしても、ポジティブなニュースが伝わってくることで、米中の事前協議で何らかの進展があったことは間違いない。最悪の事態が回避されるだけで買い材料になる。
 今夜のニューヨーク市場が上昇すれば、中小型材料株や内需から1部の主力株に買いがシフトすることになるが、現状では買い戻しの域に過ぎず過度な上値追いは時期早々か。




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