陽の陰孕みから下放れ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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窓埋められないと調整局面

東京株式市場は続落となりました。寄り付きが下放れとなり、2万8447円~2万8349円に窓を空けました。5日移動平均線を割り込んできており、窓を埋められないようだと調整局面入りということになりそうです。

SQ値割り込むと値幅調整

先週末の日経平均の日足ローソク足は前日の上髭陽線の上下幅の中での陰線形成でした。「陽の陰はらみ」という型で、本日下放れて始まったことで天井形成という型となっています。1月限SQ値は2万7774.95円でしたので、この値を割り込んだ場合は値幅調整へと進むと考えられます。

ドル高明確になれば株安

20日の大統領就任式が注目されるところですが、重要なのはその前日です。19日にイエレン次期財務長官指名の公聴会が開かれます。WSJが報じた関係者の声によると「為替レートは市場で決まるべき」、「競争上の優位を保つためにドル安は求めない」というG20の原則論を主張する見通しということです。ドル安を求めたトランプ政権と異なる姿勢であり、ここでドル高傾向が明確になるならば株安という連想が働きます。

米長期金利低下もドルインデは上昇

先週末の米国市場は12月の米小売売上高が予想に届かず、3カ月連続で減少した他、1月の消費者信頼感指数速報値や1月のニューヨーク連銀製造業景況指数も市場予想を下回ったことから景気減速が意識され米長期金利は1.089%に低下しました。しかしながらドルインデックスは上昇していました。日柄変化日を続落で通過し、好材料出尽くしのような動きとなってきました。

新政権の発射台高いが故に警戒

世間では大した下落にはならず押し目買いの好機といった見方が多いようですが、株高トランプ政権が終わり、流れが大きく変わる可能性はないのでしょうか?新政権の発射台が高いが故に警戒せねばならないと思います。

ヘッジ銘柄にデンソー

直近でご紹介した銘柄では味の素が順調に足を伸ばしています。ファーマフーズは掲載日に買い気配スタート後に急落しましたが、2000円割れを買われた方は一回転効いたことでしょう。
本日はヘッジ銘柄としてデンソー<6902>に注目します。昨年3月安値の3021円から昨年末6219円まで上昇し株価倍増となりましたが、年明け後は上値が重たくなり、先週15日に5700円まで下落。昨日は反発しましたが、5日線と25日線がデッドクロスしており、抵抗ラインとして意識されたようです。25日線の走る5945円近辺を超えた位置にストップロスオーダーを置いての空売りではないかと考えております。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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