上昇一服【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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戻り売りの急所として意識

昨日の東京株式市場は上昇一服となりました。前日まで2日間で日経平均が930円程度上昇したことや2万9000円台には25日線や75日線などが走っており、しかも、間もなく25日線が75日線を上から下に突き抜けるデッドクロスが近づいているために戻り売りの急所として意識されたものと思われます。

上値追いには新たな材料必要

オミクロン株の重症化が少ないという報告は、買い戻す理由にはなっても、上値を追いかける理由にはなりません。仮に東京市場もNY市場のようにオミクロンショック前の水準を取り戻したとしても、そこから更に上げるには新たな材料が必要となるでしょう。

戻り売りをこなすには…

本日はメジャーSQとなり、需給面ではフラットとなりますが、信用取引の買い残が高水準に積み上がっている局面で、日経平均が2300円強下落した訳ですから、戻り売りをこなすには売買代金の増加が必要です。

現在は年間の上下幅の真ん中

今年の日経平均は大発会2万7575円でスタートしました。年初来高値は9月14日の3万795円で年初来安値は8月20日の2万6954円であり、現在は丁度、年間の上下幅の真ん中(2万8874円)辺りで推移しています。

年足陽線も月足は負け越し

年足は陽線形成となっていますが、月足は先月まで陽線5本、陰線6本と負け越しています。今月は今のところ陽線形成となっていますが、陽線6本となってもイーブンです。昨年は月足陽線8本、一昨年も月足陽線8本ありましたので勢いが弱まっています。

年内にポジションを一旦整理

今年も残すところあと3週間。勢いが弱まりつつあることから来年は厳しい一年になるのかもしれません。今年は年内にポジションを一旦整理して年越しするべきではないかと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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