6月相場は厳しい状況
6月相場が終わり年後半がスタートしました。前半を振り返ると、金融市場は非常に厳しい状況でした。まず、米ナスダック総合指数の年前半の下落率が▲29.5%となり、指数計算が始まって以来最大の下落率を記録しました。S&P500指数の下落率も▲20%を超えて、上半期の下落率としては1970年以来最大の下げとなりました。
米国市場はリーマンショック大暴落と同じ形
米国市場では高値から20%以上下落すると弱気相場入りと言われています。NYダウとSP500指数は月末終値では36カ月線を上回っていますが、今回の下落はコロナ暴落の時とは違い、リーマンショックの大暴落と同じ形ではないかと思います。
ドル建て日経平均は▲23.3%下落
日経平均はNYに比べると下落率は小さく、年前半は10.1%でした。しかし、ドル円相場は22円もの値幅の円安が進行し40年ぶりの下落幅となりました。ドル建ての日経平均は1月5日が253ドルでしたが、6月末は194ドルと▲23.3%の大きな下落率となりました。
海外投資家は買い持ちをほぼ売り切る
この間、海外投資家は日本株の現物と先物合計で2兆9572億円を売り越しており、アベノミクス相場以降の買い持ちをほぼ売り切ったと報じられています。
9月メジャーSQまでに最大2万9000円
さて、年後半の展望ですが、海外投資家が日本株を売り切ったことで需給からは売り圧力がなくなり、上がり易い状況となりました。ここより9月9日のメジャーSQ近辺までに最大で2万9000円前後までの上昇を予想します。もし、このようになれば1月高値に対する二番天井形成となり、9月~10月に海外波乱などで急落していく、そんな流れになるのではないかと考えております。
期日通過以降の動向を注意深く見る
後半戦初日の日経平均2万6000円割れの厳しい下落となりました。日経平均につづきTOPIXも日足の窓を埋めましたが、7月4日に信用取引の高値期日を迎える値嵩半導体関連株の下げが厳しく、3日続落となりました。今週の高値期日通過以降のこれら半導体値嵩株の動向を注意深く見ていきたいところです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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