WBC効果?【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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NY高受け大幅反発

昨日の東京株式市場は大幅反発となりました。21日の講演で、イエレン米財務長官が金融システムにも影響しかねない中小銀行保護で、必要なら再び介入する方針を表明したために安心感が広がりNYダウは2日続伸し、銀行の経営不安が出て急落した3月7日以降の下落幅の半分を取り戻しました。また、200日線を回復し、3月15日安値以降、日足二段上げとなりました。昨日の東京株式市場はNY高を受け大幅反発しており、こちらも16日安値から二段上げに突入してきました。

海外勢の大きな売り越し見当たらず

20日の先物手口を確認したところ、、そんな日に日経平均が安値引けしたのは怪しいなと思っていました。一般に安値引けすると、売りの勢いが強く、その後も売られるイメージがありますが、実は引け際に買い方が相場の下げの勢いに飲まれて投げ売りをすることで安値引けになりやすく、翌日は売り切った後なので、更に売り継続する勢力が不在のため戻すケースが多いものです。

安値引け翌日が祝日で海外高く上に値幅

これは高値引けも同様で、上げの勢いに釣られて売り方が慌てて成り行きで買い戻すから高値引けというケースが多く、翌日はその余勢を駆って買い先行で始まっても、売り方が不在となると反落してしまうケースが多いもの。今回は安値引け翌日が祝日で、その間に海外が高く帰ってきたために上に値幅が出たのだと思われます。

FOMCどういった態度を決めるのか

さて、この原稿が掲載されるころには米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が出ています。インフレ下の金融危機に対しFOMCはどういった態度を決めるのか興味深いところです。インフレ鎮静を最優先し0.5%利上げをするのか、金融危機の拡大を恐れて現状維持とするのか、両睨みで前回同様の0.25%利上げをするのか、判断は難しく、また、パウエルFRB議長が今後どのように政策運営をしようとしているのか市場は注目しています。

笑ってしまう事態が株式市場で

それにしても笑ってしまう事態が株式市場で起きました。侍ジャパンが21日の劇的なサヨナラ勝ちで、昨日は日本中がアメリカとの決勝戦に熱い視線を向けたものと思います。
不振に喘いでいた村上選手が21日、サヨナラ2点適時打を打ったことで、彼とは全く関係ないけど村上開明堂の株価が寄り付きから買い気配でスタートし、なんとストップ高10円手前の3150円(490円高)で寄りました。また、昨日の決勝戦の2回の攻撃で岡本選手の逆転ホームランが飛び出すや、岡本硝子やオカモト、岡本工作機械の株価が一時急上昇!
栗山監督にあやかってクリヤマHDの株価も5%を超える上昇となってみたり、出遅れは近藤選手の連想からコンドーテック株だといった見方がSNSで紹介されたりしていました。こういう現象には苦笑しかありませんね。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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