グロース株に手が伸びる環境【転ばぬ先のテクニカル】

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東京株式市場は動きづらい日

本日の東京株式市場は動きづらい日で、終日前日終値を挟んでの小動きでした。今晩のNY市場ではFOMC議事録の公表が予定されている上、取引終了後にエヌビディアの決算発表が予定されています。昨日のNY市場ではそのエヌビディア株が好決算期待で先買いされ最高値を更新。もし決算がズッコけると急落もあるため、素直に値嵩半導体株を買い進めにくい環境でした。

円高傾向鮮明に

また、円高傾向が鮮明になってきました。昨日の米20年債入札が好調な結果となったことで長期債利回りが低下。そのため、ドル売り圧力が高まり147円台に突入。昨日お伝えしましたように下値抵抗帯となる一目均衡表の雲上限を割り込み、今年7月後半以来、一目均衡表の雲の中に突入してきたことで一気に円高へと拍車が掛かりました。次の下値のポイントは雲下限の145.85円近辺ということになります。

変化日へ調整下落なら年内最後の買い場

日経平均は昨日ザラ場の年初来高値を更新しましたが、昨日、本日と続落し5日線を割り込んできました。本日が日経平均の変化日とお伝えしていましたが、1日早く基調が変化したようです。次の変化日は来週28日。ここへ向けての調整下落となるならば、年内最後の買い場になるものと考えております。

割安バリュー株からグロース成長株へ

その場合、物色銘柄が割安バリュー株からグロース成長株に変わるかもしれません。昨日同様、本日も日経平均株価、TOPIXが売られる一方で、グロース250は寄り付きから堅調推移で3日続伸。このところ売買代金も1500億円以上の水準を保っており、手が伸びてきていることが伺えます。

グロース250指数ダブルボトム形成

グロース250指数は2020年10月の1365円を高値に今年6月の615ポイントまで半値以下に叩き込まれました。その後、今年6月の864ポイントまで反発し、先月24日の618ポイントまで調整しました。今月8日に703ポイントまで上昇後、667ポイントまで押し目形成し、昨日8日高値抜け。日足二段上げとなったことで、20年10月安値と本年6月安値でダブルボトムを形成したものと思われます。

餅つき相場は軽量グロース株で値幅取り

年末の餅つき相場は軽量なグロース株で値幅取りとなるのではないかと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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