半導体関連株、ITバブルの様相【転ばぬ先のテクニカル】

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値嵩株主導でバブル崩壊後の高値更新

本日の東京株式市場は反発し、日経平均は3万8186円まであり、バブル崩壊後の高値を更新しています。本日の上昇も半導体関連を中心とした値嵩株主導の上昇です。東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクG、信越化学、アドバンテストとお馴染みのメンバーにより日経平均は5銘柄で380円程度牽引しました。

過熱感あっても半導体株買わざるを得ず

しかしプライム市場の騰落数をみると圧倒的に値下がり銘柄が多いのが現状です。過熱感があっても指数の上昇に負けないためには半導体株を買わざるを得ないということでしょう。3月期末を控え、ファンドマネージャーなどは決算で指数に負ける訳にはいかないのです。

主要銘柄占有率過去20年で最も高い水準

ただ、今朝の日本経済新聞では<株高「半導体1強」映す 主要銘柄の占有率高水準「勢い任せ」、波乱の芽>という記事を掲載し、警鐘を鳴らしています。記事を要約すると、半導体関連とそれ以外の株価格差は明らかで、TOPIX500構成銘柄のうち、ソニーグループや東エレクのほかソフトバンクグループなど10銘柄を時価総額加重平均で指数化すると、22年末からの上昇率は7割と、4割弱のTOPIX500を圧倒。一方、残り490銘柄の上昇率は30%ほど。資金の集中も顕著で、半導体関連10銘柄の時価総額はプライム市場全体に占める比率は9.4%と、過去20年で最も高い水準と解説。

何もせず様子見るのが賢明

更に、JPモルガンのクオンツストラテジストのコメントが掲載されているのですが的を得ていると思います。「企業業績などで正当化できない勢い任せの株高の面が強く、このまま日経平均が最高値をつけても買いが続かず利益確定売りでストンと落ちる可能性がある」と。2000年のITバブル相場の様相となっており、ここは何もせず様子を見るのが賢明ではないかと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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