見極めの局面【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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ジェットコースターのように乱高下

本日の東京株式市場はジェットコースターのように乱高下しました。寄り付きは小動きスタートでした。昨日のNY市場がプレジデントデーの祝日だったことで、海外投資家のフォローが限られたことや、先週末の米国市場で半導体関連銘柄が一部急落したことで、今晩のNY市場待ちとなっていたようですが、10時を回ると先物主導で272円高の3万8742円まで上昇。しかし、買いは30分しか続かず、その後の25分で元の位置まで押し戻されました。

仕掛けに急騰も後場は前場安値下回る

急騰局面ではソフトバンクGや東京エレクトロンなどの値嵩株が主導しましたが、その時のプライム市場の騰落銘柄数はイーブンでしたので、何か仕掛けが入ったものと思われます。21日にエヌビディアの四半期決算を控えていることもありますが、先週末のスーパー・マイクロ株の急落がありましたので、今晩のNY市場における半導体株の動きを見極めたい環境であり、後場に入ると更に下落し前場安値を下回りました。

調整局面入りを意識

日経平均の5日線は現在、3万8235円近辺に走っています。この3日間、上値遊びしたことで5日線自体の上昇が緩やかになってきました。本日は5日線割れは避けましたが、ストキャスティクスはデッドクロス。5日線割れから5日線自体が下向きに転じると調整局面入りが意識されるところです。

原油価格と米長期債利回りが連動

足元では原油価格が2週連続で大幅上昇し80ドルが視界に入ってきています。昨年12月半ばには68ドル台まで下落していましたが、足元では25日線が75日線をブレイクしゴールデンクロスを達成しました。この原油価格の推移と米長期債利回りが連動してきています。10年債利回りは12月下旬の3.795%から足元4.28%台に上昇してきており、25日線と75日線とのゴールデンクロスが接近してきています。

債券利回りと株式益利回りの差が接近

2月1日以降、期待インフレ率が上昇してきており、イールドスプレッドは-0.11%となっています。これは債券の利回りと株式(S&P500)の益利回りの差が接近してきたということです。このイールドスプレッドが逆転すると、株を買うよりも債券を買っているほうがリターンが良いということになります。そのため、株価がいつ調整局面入りしてもおかしくはないのです。

調整の切っ掛けがエヌビディア決算の可能性

米S&P500指数は昨年10月安値以降、16週が経過しましたが、陽線14本、陰線2本と極端に上昇が継続してきました。小回り3カ月とすれば、そろそろUターンしてもおかしくない時間帯に差し掛かっています。その切っ掛けがエヌビディアの四半期決算になる可能性がありますので、特に半導体関連銘柄の持ち高は減らしておきたいところです。

日々勇太朗

 

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