転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

目先の底入れの可能性

 一気に資金の逆回転が始まりました。一昨日の当欄で値幅調整へ移る可能性を指摘しましたが、昨日の東京株式市場は3日続落で一時、前日比422円安までありました。その後は劉鶴・中国副首相の「合意は可能」との前向きな見解が報じられたことで急速に戻しました。日足は下髭の十字足に近い陰線形成ですので、投げが一巡して目先の底入れの可能性があります。

米中合意はむつかしい

 しかし、上下両院で香港人権法案がほぼ全会一致(反対は下院で一票のみ)で可決したことで、トランプ大統領は署名せざるを得ないでしょう。その場合、中国がそれでも「合意」するのかどうか、難しいのではないでしょうか。

日経平均、NYダウはテクニカル悪化

 日経平均は20日移動平均線を割り込みました。また、本日にも5日移動平均線と20日移動平均線がデッドクロスします。新値三本足は陰線2本となりました。
 NYダウは昨日も指摘したように最高値で陰線包み足を示現し、20日のNYダウは下放れて5日移動平均線を割り込みました。昨年12月26日に陽線包み足を形成して底入れから一転上昇相場の起点となりましたが、今回は逆に天井での陰線包み足を形成したことで天井打ちではないかと考えます。

VIX空売り過去最高水準

 ここで急落するとすれば、テクニカル要因からはVIX先物指数の空売りが過去最高水準に積み上がっていることが挙げられます。米商品先物取引委員会が15日発表した12日段階の建玉報告によると、投機筋の動向を示す非商業部門はVIX先物指数を20万6157枚売り越しています。米中貿易合意を前提に積み上げられたポジションです。

外需は戻り売り、ヘッジも

 リスクオフが加速し、相場変動が大きくなるとVIX指数が急騰し、リスク・パリティ戦略を取るファンドから現物株の売りが出てきて市場にショックが襲う可能性があります。19日の重要日柄変化日を境に方向転換してきており、外需銘柄は戻り売り。そしてヘッジ売りが必要な局面ではないでしょうか。

日々勇太朗




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