バイデン関連に動意【転ばぬ先のテクニカル】

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トランプ大統領退院も

昨日の東京株式市場は続伸しました。米トランプ大統領が2日夕に入院し、5日夕には退院とわずか3日でホワイトハウスに戻りました。ホワイトハウスに戻るや否やマスクを外し、バルコニーから敬礼したり手を振ったり…。そして、「コロナを恐れることはないと学んだ。(当初は)気分がよくなかったが、2日前にすごくよくなった。私たちは最高の薬を持っており、すぐに承認され、ワクチンもまもなくやってくる」などと発言。しかしその日、マクナニー報道官の新型ウイルス感染が確認されるという、なんだかもう滅茶苦茶、わやくちゃと言わざるを得ません。

エヌピーシーが急動意

しかし、マーケットは短期復帰を好感し、NY市場が急騰したことから東京市場の連れ高となりました。東京株式市場を見ていて気が付くのは、太陽光や太陽電池関連株など、バイデン候補の政策関連銘柄が買われてきたということです。昨日ご紹介しましたエヌピーシーが急動意で一時10%の上昇には驚かされました。再生エネルギーで同社はリサイクル用解体装置を手掛けており、リュース・リサイクルを展開しています。既に米国に進出しており、主要取引先にファーストソーラー社などがあるため、バイデン大統領誕生ともなれば益々活躍が期待できると思われます。

バイデン大統領誕生へ目を向ける

トランプ大統領は「地球温暖化はでっちあげだ」と主張してパリ協定を離脱しましたが、バイデン候補は二酸化炭素排出規制に前向きで、クリーンエネルギーなどの研究・開発に投資することを表明しています。トランプ大統領が健康アピールしても、目を覆いたくなるその振る舞いが味方せず、マーケットはバイデン大統領誕生へと目を向けだしたようです。

退院して大丈夫なのか?

問題は本当に退院して大丈夫なのか?ということです。コロナに打ち勝った強い大統領とアピールしたいトランプ氏ですが、医師団は「まだ完全に安心できる状態ではない可能性もある」と押さえ切れなかった様子であり、再入院でもしようものなら再度の急落もあり得る訳です。そういう意味では一部ヘッジ売りで対処も必要かもしれません。

日々勇太朗




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