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寄り付き天井で値を消す
相場格言に「閑散に売りなし」とありますが、NY株が大幅高して買い先行で始まっても寄り付き天井で値を消す東京市場。さして売買代金が2兆円に届かないことに筆者は違和感を感じています。
手控え要因はあるが…
寄り付き直後にCNBCの速報で、コロナウイルスワクチン開発で先頭集団を走るジョンソン&ジョンソンが治験を中断。患者に原因不明の症状が発生していると報じられたことや、大手格付け会社フィッチが米国債のAAA格付けは安定した政権が格付け維持の前提であり、大統領選の結果を巡り社会混乱の懸念が高まれば評価を変更することを示唆したことも手控え要因かもしれません。
大半の銘柄が調整し始める
しかし、このところお伝えしておりますように、個別銘柄の25日線割れが急増してきています。指数だけ見ていると気づかないかもしれませんが、大半の銘柄が調整しだしているということです。よほどの好材料でもでないと、東証1部の信用買い残が2兆5000億円近く積み上がっており、戻り売りやなにかの切っ掛けで投げ売りもあり得ます。
様々な日柄変化日到来
巷では大きな下落は当面ないといった意見が優勢となっており、それは8000億円割れとなっている信用売り残にも現れていますが、だからこそ逆に警戒せねばならないと思います。今週は様々な日柄変化日が到来しており、明日15日にもNYダウ、日経平均、ドル円などが急転換するかもしれません。ここは換金売りなど、現金比率を一旦高めて15日前後のマーケットを眺めつつ、何もなければ再度ポジション構築に動くぐらいの余裕が欲しいところです。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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