欧州、第2波の恐れ【転ばぬ先のテクニカル】

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マザーズ指数が急反落

昨日の東京株式市場は反落しました。15日前後が重要変化日とお伝えしておりましたが、その15日にマザーズ指数が急反落。前日に2006年以来14年ぶりの高値を付けたことで流石に達成感もあっての反落といった解説もあり、それはそうかもしれないと思いながらも、このところ連日お伝えしておりますように指数はシッカリの割に、25日線割れの銘柄が急増しており、個別は既に調整局面入りしているというのが筆者の見解です。

欧州で新型コロナ感染者急増

ところで、このところ欧州で新型コロナの感染者が急増しています。フランスではパリなどの国内9都市で17日から夜21時~朝6時までの夜間の外出禁止が発表されました。店舗も21時で閉店を迫られるということです。フランスでは1日の感染者が2万人以上増える日が出始めており、集中治療室の使用率が急上昇しているそうで、マクロン大統領は経済優先からコロナ対策に軸足を転換しました。

日本では考えられない状況

この措置は最低でも4週間取られるということです。フランスの人口は約6700万人ですので2万人ということは0.3%にのぼります。欧州では9月からコロナ感染が急増しており、イギリス、スペイン、ドイツでも深刻だそうで、人口6000万人のイタリアでも1日あたり7000人超となっているということ。イタリアの累計の感染者数は37万人にのぼり死者の数も3万6000人超と日本では考えられない状況のようです。

冬に入りコロナ第2波が心配

夏のバカンスシーズンでの感染の他、10月から新学期が始まり、対面授業が再開されたことが原因ではないかとのこと。北半球はこれから冬に入りますので、コロナ第2波が心配されます。

日経平均25日線維持ながら…

さて、東京市場は下げたとは言え、日経平均は25日線上を維持しています。昨日はTOPIXが25日線を割り込んできました。しかし、実際にはお伝えしておりますように日経平均採用銘柄のほうが25日線割れの銘柄が多くなっています。昨日のTOPIX銘柄における25日線上の銘柄は35%なのに対し、日経採用銘柄の25日線上の銘柄は24%です。NTTドコモ、日本製鋼所、太陽誘電、SBG、ファーストリテイリングなどの値嵩株に支えられています。

ロスカットして様子も

マザーズ市場はまだ54%と優位にありますが、指数が14年ぶりの高値の割には半分という状況。直近IPO銘柄も人気離散となってきており注意が必要と考えます。直近でご紹介しました銘柄も農業総研以外は小動き推移となっています。値動きが悪いものはロスカットして様子を見ることも大事です。

デイトレぐらいに押さえて

今月末から本格化する決算発表と、結果がすぐには出そうにない米大統領選挙を前に敢えて強気勝負する必要はなく、値動きの良いものでのデイトレぐらいに押さえ、時間軸を出来るだけ短くして臨む局面ではないかと思います。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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