日本株式市場は新たなステージへ【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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弱気の投資家が増えていた

日経平均はついに2万3000円の岩盤を打ち破った。9月19日に2万3842円と1月24日以来およそ8カ月ぶりの高値を付けた。
9月7日の安値2万2172円から7日間で1670円も上昇したことになる。5月・6月・7月・8月と2万3000円が天井でその後、2万2000円まで下がるといったパターンが続き、9月も同様な動きになることを予想していた投資家が多かったに違いない。

ヘッジファンドが225先物を大量に買い仕掛け

弱気の投資家が増えていることは空売り比率が40%を超える日が連続32日間も続いていたことでも読み取れた。しかし、日本企業の好調な業績から日経平均予想EPSは1744円(9月6日時点)と過去最高となっており、予想PERが13倍程度と割安の水準が続いていた。過去1年間の平均PER(13.86倍)とすると日経平均は2万4100円程度となる。1月の高値(2万4129円)を超えても不思議ではなかった。そのような状況の中、ヘッジファンドが225先物を大量に買い仕掛けたことで、売り方の買戻しが一斉に入り、日経平均が一気に上昇したのである。日本の株式市場を大幅に急騰させるのも、急落させるのもヘッジファンドである。

日本株に買いを入れた理由は?

日経平均が急上昇した日の日経225先物とTOPIX先物の手口を見るとクレディスイスとゴールドマンサックスの大口買いが目立っていた。
ヘッジファンドが日本株に買いを入れたのは米国に再びインフレ期待が高まっているからだ。米国のPCEデフレータが2%を超え、コアPCEデフレータでも2%水準と伸び率が上昇している。直近のコンファレンスボードの消費者信頼感指数も引き続き良好であり、インフレ期待も高くなってきている。 また、雇用環境も引き続き良好で、実質賃金もプラスを維持し、堅調な個人消費も予想されている。つまり、ディマンド・プル・インフレが米国を中心に再び高まってきているのだ。

さらに日経平均は上昇する

米国の金利上昇からドル高・円安基調が続けばさらに日経平均は上昇する。また、安倍総理の総裁3選が決まった。「来年は思い切って財政出動も含めて対策をやっていきたい」と述べた。インフレ率2%の目標達成に向けて、日本株式市場は新たなステージに立った。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はアイ・ピー・エス(4390)、ベイカレント・コンサルティング(6532)、FFRI(3692)。

9月24日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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