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小動きでスタートか?過度な上値追いには注意【記者の視点】
週明け8日の東京市場は一時2万1500円を割れる場面があった。注目された6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が22万4000人増と5カ月ぶりの大幅な伸びとなり、市場予想を上回る内容となった。これにより月末のFOMCでの利下げ観測が後退し、10日のパウエルFRB議長の議会証言に警戒感が高まる状況になった。元々、週末には225先物オプションのSQも控えているうえ、指数連動型ETFの分配金支払いに絡む換金売りから需給面で不安があるだけに、取り敢えずはポジションを軽くしたいという意識も働いたようだ。
国内では2月決算で10日に良品計画、11日に安川電機などが控えており、主力株は手掛けにくい。方向感が見えない中で中小型では底値圏の出遅れを物色する動きになっているが、持続性に疑問がある銘柄も少なくないだけに、過度な上値追いには注意したい。
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