ハリマ化成グループ(4410)【活躍期待銘柄】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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巨大市場を本格開拓

ハリマ化成グループ(4410)は足もとの受注環境に厳しさが増すなか、中期視野に立って成長性の大きい中国製紙用薬品市場開拓に本格的に乗り出した。山東省の新工場が立ち上がったことで、主力の杭州と東莞の3工場による増産と流通・販売ネットワークを含めた拡販体制を確立。環境対応を全面に打ち出し、需要を掘り起こしていく。

中国製紙用薬品拡販体制整う

 前年の中国の製紙生産量はトータルで1億435万トン、うち華東地域で3156万トン、華南2971万トン、華北で2725万トンと新工場が立ち上がった華北地域だけで日本の2650万トンを上回る。同社はこれら需要3地域それぞれに生産拠点を持ち、3拠点の連携を強めることで、巨大マーケットに斬り込んでいく。
 中国ではネット通販向け段ボール需要に加え、水質汚染対策のため環境規制が進み、大規模な排水処理施設の必要がない同社のPAM(ポリアクリルアミド)を原料にした製紙用薬品への引き合いが着実に増加。日本国内や米国、その他地域でも販売が伸び悩むなか、中国は堅調に推移しており、新工場もほぼ垂直立ち上げですでに7割程度まで稼働率が上昇している。

需要3地域の拠点連携

 現地の製紙生産は今後も拡大が続くうえ、環境対応に加え品質向上へのニーズも強まっており、同社製品への潜在需要は膨大。現在、PAM原料の製紙用薬品で同社は現地シェア2割を占めるが「5割まで高める」(会社側)構え。杭州工場は年産7万4000トン体制でフル生産ながら、東莞は2万6000トン、山東は3万2000トンからいずれも8万トンまでの増設余地がある。
 米中貿易問題に絡んだ製紙メーカーの東南アジア生産シフトの動きにも中国3拠点から対応する方針。

by 株価チャート「ストチャ」

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