下げ止まる動きを期待【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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NYダウ先は戻りを速める

 週明けの東京市場は下げ止まる動きを期待したい。週末28日のニューヨーク市場はダウで1000ドル超の大幅安でスタートしたが、引けにかけては戻す動きとなり、357.28ドル安で引けている。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は28日、「景気の下支えに向けあらゆる手段を活用しながら適切に対応する」との声明を発表、早期利下げへの期待が高まったことに加えて、米金融規制当局が4日の会合で新型コロナウイルスの世界的流行による影響について協議する見込みであることが伝えられた。

トランプ大統領やFRBから緊急対策発表期待

 2日のアジア市場開始前にはトランプ大統領やFRBから緊急対策に発表も期待されており、これらの動きを受けて、現物市場の大引け後からNYダウ先は戻りを速めており、ダウの2万5409.36に対してダウ先は25691.00で引けている。225先物もナイトセッションでは2万550円引けながら、CMEでの引け値は2万1150円と急速に戻して引けている。

底打ちを冷静に確認

 29日には中国本土の新規感染者が湖北省外では4人と集計開始以降で最低となったことが発表された。週明けは反発でのスタートとなり、上海市場も反発に転じれば、悲観ムドーは一気に後退するかも知れない。ただ、週明けは2日に米2月ISM製造業景況指数(3日0:00)の発表も予定されており、経済指標の内容に指数が振らされる可能性もあろう。慌てることなく底打ちを冷静に確認したい。




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