リーマンショック以来の下げ幅
先週の日経平均は週間でマイナス2243円(▼9.6%)と下げ幅で見ると2008年10月のリーマンショック以来の下げ幅となった。
27日にはNYダウも1190ドル安と過去最高の下げ幅を記録、世界中で株価暴落の週となった。
コロナウイルスの感染が全大陸に広がったことが要因であるが特にイタリアやイランなど欧州や中東に感染者が急拡大したことが大きく影響しているだろう。
異常なVIX指数の売り玉
以前にもこの欄で指摘したがVIX指数の売り玉が異常なほど溜まっていたのでこの下げで一気に買戻しを余儀なくされ指数は木曜日現在で45.01ポイントまで上昇してきている。
25ポイントを超えてくるとポートフォリオの比率を株から債券にシフトするといわれているがそのリバランスの売りも下落に拍車をかけたと思われる。
ボラティティが急上昇しているから残存2週間の3月物プット1万5000円のプレミアムが水曜日1円だったのが金曜日には50円と50倍になるなど異様な展開となっている。
まずは下値を見極める
ちなみに過去最高のVIX指数の数値は2008年のリーマンショック時の89.53ポイント。金融システムが破綻した当時とはショックの規模は違うがウイルスの拡大は世界経済に大きなダメージを与えるので油断はできない。
「落ちてくるナイフをつかむな」暴落の時にいつも言われることだ。まずは下値を見極めることが大事である。
チャート破りの状態ではあるが下値メドは連結PBR1倍の2万700円処、月足一目均衡表の 雲の上限2万0566円、最も重要なのが60ケ月移動平均の2万0255円を守れるかというとこだろう。
あや戻しには十分注意
アベノミクス相場が始まった13年1月より割ったことのない移動平均線であり長期上昇トレンドの最後の抵抗ラインである。
この水準を割ることになれば中期的には2018年12月の安値(1万8948円58銭)を試す動きになると思われる。今週は2万0250円から2万1900円を予想する。あや戻しには十分注意したい。
(ハチロク)
(ハチロク)
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