TOPIX重視の戦略【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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株価下落に歯止めをかけることができない

 3月第3週も波乱の動きとなった。週初はアジア市場の取引開始前にFRBがゼロ金利導入を発表、その後は時間外のNYダウ先がストップ安になるなど日銀の対応を含めて主要国による積極的な金融政策も株価下落に歯止めをかけることはできず、NYダウは18日に2万ドル割れ、日経平均も17日には先物のナイトセッションで1万6000円を割れる場面があった。

週末20日のNYは913ドル安

 週末20日のニューヨーク市場は朝寄りでは上昇スタートとなったが、ニューヨーク州で外出禁止命令(在宅勤務命令)が発令されたことを嫌気し、ダウでは913ドル安で引けている。225先物のCMEでの引け値は1万6940円で19日の日経平均終値1万6552円83銭よりは上で引けているものの、軟調な動きが続きそうだ。
やはり新型コロナウイルスの感染が欧米で拡大するなかで、感染拡大が鎮静化するまでに、政府による積極的な経済対策でどれだけ時間稼ぎができるかが鍵を握る。

TOPIXに関しては下値抵抗力

 ただ、今年1月のピーク時には13.8倍近辺だったNT倍率は今週末には13倍割れにまで低下しており、TOPIXに関しては下値抵抗力がつきつつある。日経平均に関してはウィーワークの経営不振やアリババの保有株下落でクレジットリスクが高まっているソフトバンクグループ(9984)と中国と米国店舗閉鎖が嫌気されているファーストリテイリング(9983)の下落の影響が大きい。日経平均の代表的な構成銘柄であるこの2銘柄は特に外資の売りのターゲットにされやすいが、一方で、多くの銘柄で資産価値以下に売り叩かれており、問答無用の割安水準になっている。TOPIXの買い入れウエートが高い日銀のETF購入積極化も下支えとなり、目先的にはTOPIXベースでの買い目線で対処したい。

 




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