アジアでの生産拡充やバイオ分野に期待
新田ゼラチン(4977)はゼラチンやコラーゲンペプチドの国内大手で、食品や健康・美容、医療といった様々な分野へと展開している。2月13日付では今25年3月期予想を連結売上高では390億円(前期比3.5%減)を据え置いているものの、営業利益では従来予想の36億円から39億円(同2.1倍)へ、純利益で16億円から21億円(前期18億5000万円の赤字)へ上方修正、期末配当も9円から11円(前年同期8円)へ引き上げ、年間では20円(前期16円)となる見込みで好実態は評価できよう。
アジアで生産体制拡充
国内トップを誇るゼラチンについてはガムからのシフトなどで需要拡大が続くグミキャンディー用やソフトカプセル用、写真用等は引き続き好調に推移。北米でもソフトカプセル向け牛骨ゼラチンが伸長し、コラーゲンペプチドもインドやアジア市場で引き続き好調に推移。食品材料も製菓・デザート用ゲル化剤が伸びている。
24年1月にニッタゼラチンユーエスエーInc.(NGU)を閉鎖する一方で、ニッタゼラチンインディアLtd.のゼラチン生産設備を年4500トンから27年7月に年6000トンに増強、コラーゲンペプチドも現在の600トンから25年6月に1150トンに増強予定にある。アジアでの生産体制拡充効果が来期以降、業績に反映していきそうだ。
バイオメディカルでは海外の医用材料メーカーで第2四半期から取り扱いの始まった医療用ゼラチンの販売が順調に拡大しており、来期はこれが通年寄与することになる。人工骨や人工皮膚などの生体材料としてコラーゲンやゼラチンの特性を応用。現在ではiPS細胞を用いた網膜細胞の移植手術などにも欠かせない存在となっている。再生医療分野でも細胞作りから治療まで同社製品が活躍しており、先行き更なる収益貢献が期待できそうだ。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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