週明け急反落スタートでその先は?【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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あく抜け感から急速に戻したが・・・

10月第2週の東京市場は、13日の9月消費者物価指数(CPI)発表前までは様子見気分の強い動きになったが、発表後の14日はあく抜け感から急速に戻す動きになった。
注目された9月CPIは事前予想の前月比+0.2%に対して+0.4%と強い内容となった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は高水準となり、CPI発表後にダウは500ドル超の大幅安となったが、その後はこの内容がピークに達しているとの思惑に加えてイギリスの財政悪化懸念が緩和されたことから買い戻しが入り大幅高になっている。
ナイトセッションの225先物のニューヨーク市場に連動する形で2万5900円割れまで売られていたが、その後は急速に戻しており、SQ通過からも一旦は悪材料出尽くしになり、日経平均では2万7000円を回復した。

ナイトの2万6570円を意識するスタートか?

今回の内容を受けて大幅な利上げ継続となり、FRBの利上げペースが更に強化される可能性がある。今回は英当局がトラス政権の大型減税の政策転換を検討しているとの報道がプラスに働いているようだが、買い戻して一巡後には週末14日のニューヨーク市場でダウが403ドル超、ナスダックは3.08%、S&Pは2.37%の大幅安となっている。週明けは225先物のナイトセッションの終値2万6570円を意識するスタートになりそうだ。

関心は2Q決算へ

今週は18日に中国7~9月GDPと9月小売り売上高、19日に米9月住宅着工件数など。国内では20日に9月貿易統計、21日に9月消費者物価など。CPIほどの大きな経済指標はなく、FRB高官含めてタカ派的なコメントが出ない限り、落ち着いた動きになることを期待。ファーストリテイリング(9983)が好決算から指数上昇に寄与したが、先の安川電機(6506)の決算のように原料高による利益下方修正には注意したい。関心は第2四半期決算に移行しよう。

 

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