グロース銘柄の局地戦続く【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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第1週は調整色の強い展開

12月第1週の東京市場は調整色の強い展開となった。中国の新型コロナ感染者数が過去最大なるなかで、過剰なゼロコロナ政策への批判から主要都市での市民の抗議活動が高まると香港ハンセン指数が急落。抗議活動を受けてアップル社の受託生産工場の生産調整が伝えられるとアップル株が下落し、米11月雇用統計を控えた手控えなども影響した。

利上げが長期化するとの懸念

中国のゼロコロナ政策については欧州連合(EU)のミシェル大統領との会談で習近平国家主席は、致死率が比較的低いオミクロン変異株だとの認識を示したことで、先行き規制が緩和される期待が高まった。一方、米国の11月雇用統計は雇用者数や賃金が想定以上の伸びとなり、利上げが長期化するとの懸念が高まった。

メジャーSQ週

今週は国内で8日に11月景気ウォッチャー調査、9日に米国では11月生産者物価が発表される。11月景気ウォッチャー調査は10月下旬以降、円高への巻き戻しが進んだことなどを受けて先行きの見通しが改善する可能性がある。一方、米国11月生産者物価の予想は+5.8%。10月の+6.7%から伸び率が一段と鈍化すれば、マーケットには支援材料。週末2日のニューヨーク市場はNYダウが34.87ドル高ながらナスダックとS&Pはマイナス引けで、225先物はナイトでは60円安の2万7700円で引けており、週明けは上値の重いスタートとなりそうだ。メジャーSQ週でもあり、状況次第では荒い値動きになる可能性には留意したい。

グロース銘柄優位の展開

指数ではグロース市場core指数が1日に1007.12と市場開設時につけた4月高値1072.99以来の水準になっており、グロース銘柄優位の展開になっていた。11月30日公開のウェルプレイド・ライゼスト(9565)と12月1日公開のサイフューズ(4892)がともに1日にはストップ高になるなど、新鮮味があって値動きが良く、需給面で足枷のない銘柄が選好される傾向になる。14日公開のスカイマーク(9204)までは引き続き、グロース銘柄の局地戦と見る。

 

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