TOPIXの動きに注目【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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リスクオンの動き

5月最終週から6月第1週の東京市場は、5月31日にはMSCIの銘柄入れ替えに絡むリバランス売りや中国の景況感悪化で値を崩す場面があったが、米国で連邦政府の債務上限を停止する法案が上下院で無事に通過するとリスクオンの動きになり、日経平均では週末2日に2万31500円台を回復、5月29日にザラ場で付けた高値3万1560円43銭に肉薄する動きになった。

循環物色で指数の上昇を支える

ハイテク構成比率の高いナスダック指数の高値更新を受けて東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)が驚異的な上昇で指数を牽引してきたが、さすがに利食い売りで上値が重たくなってきた。その一方でソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)など物色の圏外になっていた主力銘柄が買われており、循環物色で指数の上昇を支えている。

目立ったイベントはない

今週は5日に米ISM製造業指数、7日に5月の中国貿易収支と米国4月貿易収支、9日に中国5月消費者物価と5月生産者物価、国内では8日の5月景気ウォッチャー調査以外は目立ったイベントはない。米国の債務上限問題が事実上解決したことを受けて今後はFRBの利上げ動向に関心が移るが、現段階でマーケットの動きに大きな影響を与える動きにはならないと見る。

大幅に高値更新でのスタート

週末2日のニューヨーク市場ではダウで701.19ドル高と大幅に続伸し、ナイトセッションの2255先物は3万1970円で引けており、5日は大幅に高値更新でのスタートが予想されるが、注目したいのは軟調だったTOPIXが週末に前日比1.55%上昇し5月23日高値2188.66ポイント抜けが視野に入ってきたこと。日経平均一辺倒から物色の拡がりが期待され、好決算ながらも無視されて銘柄を個別でチェックしていく必要がありそうだ。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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