高値更新引け
6月第3週の東京市場は14日までで4日続伸となり、15日に日経平均は一時3万3767円13銭とバブル崩壊後の高値を更新、その後、週末16日に3万3200円割れまで売られる場面があったが、後場から再び上昇基調に転じ、3万3706円08銭と高値更新で引けた。
幅広い海外投資家の買いが続く
FOMCとECB理事会を経て16日の日銀金融政策決定会合まで日米欧で金融イベントが相次いだが、総じて事前予想通リの内容となった。岸田首相が解散総選挙を匂わしたことから「選挙時の株高」が国内外の投資家の買いを誘っていたとしていたが、15日夕刻には記者会見を開いて、解散総選挙を否定したことが伝わるとナイトセッション先物で急速に値を消す場面あった。しかしながら15日まででナスダック指数とS&P500が6日続伸で高値更新を続けている動きを見て16日前場の下落場面では押し目買いの好機と見られたようだ。これら株価変動の材料は後付けされた印象も強く、基本的には高値警戒感から利益確定売りが出ているだろうが、日本株の歴史的変化から幅広い海外投資家の買いが続いてるという事だろう。
米国市場休場で週明けは動意薄か?
今週は米国市場が19日に「ジューンティーンス」の祝日で休場となることから動意薄の展開になろう。その先は、22日にパウエルFRB議長の上院での議会証言、ワシントンでの米印首脳会談、国内では23日の5月消費者物価以外は目立ったイベントはないが、20日に東京エレクトロン(8035)、21日にソフトバンクグループ(9984)やホンダ(7267)、27日に日産自動車(7201)など主要企業が続々と株主総会を迎えることから個別で話題になる可能性がある。
本来ならスピード調整がほしいところだが、これまでの常識が通用しない動きになっている。3万4000円も一気に抜けるのかも知れない。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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