新指数に絡む資金流入に期待【記者の視点】

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下値買い意欲は強かった

6月最終週の東京市場は日経平均で6月27日に3万2306円99銭まで下落した後に翌28日には急速に戻す動きになり、週末は前日比45円10銭安の3万3189円04銭で引けている。
月末には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)からリバランスの売りがおおよそ5兆円持ち込まれることが警戒されていたが、25日移動平均線や3万2500円割れでは下値買い意欲は強く、深押しが無いと見た投資家は30日後場から買い戻しの動きを強めたようだ。

米国の金融システム不安は後退

ECBフォーラムで、パウエルFRB議長が年内に2回利上げを行うことが重石となったが、29日にFRBが公表したストレステストの結果では、米国内で相対的に規模の大きい23行すべての銀行が不況時にも規制上必要な自己資本を維持できるとの見解を示したことで金融システム不安が後退した。ダウは25日線や50日線を割れることなく上昇に転じたことも安心感に繋がったようだ。

今週は雇用統計

今週は米国では7月3日に米6月ISM製造業指数、4日は独立記念日でニューヨーク市場は休場、6日に6月ADP雇用統計、7日に6月雇用統計の発表を控える。これら経済指標の内容次第ではFRBの利上げ動向への思惑が高まりそうで、注意が必要。

高配当銘柄への資金流入は続く

一方、国内では日本経済新聞社が6月30日から「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」の公表を開始している。「日経連続増配株指数」は実績ベースで配当を連続で原則10年以上増やしている企業のうち、その年数の上位から70銘柄を上限に選んで指数を計算、「日経累進高配当株指数」は実績ベースで累進配当を10年以上続ける企業のうち、予想ベースの配当利回りが高い順に30銘柄で構成している。加えて、7月3日からはJPX総研が「JPXプライム150指数」の公表を開始する。

週明けは反発スタート

週末6月30日のニューヨーク市場は5月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸びが鈍化し、米国のインフレに対する懸念が和らいだことを受けてダウは285.18ドルと続伸して引けている。これを受けて週明け3日の東京市場は反発スタートとなりそうだが、新指数に絡む資金流入が期待できよう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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