FOMC議事録を注視【記者の視点】

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6月19日高値が射程圏

11月第3週の東京市場は米10月雇用統計の内容を受けて急伸した先週までの地合いを引き継ぎ強い動きとなり、日経平均では6月19日に付けた年初来高値3万3772円89銭が射程圏内入ってきた。

FRBによる利上げ打ち止め期待

米国の経済指標については10月雇用統計に続いて10月米消費者物価指数(CPI)の上昇率も市場予想を下回ったことで、インフレピークアウトからFRBによる利上げ打ち止め期待が高まった。これに加えて米国では「つなぎ予算」が今週17日に失効するのを前に議会下院が来年1月から2月まで確保する新たな「つなぎ予算」案を14日に可決ししたこともリスクオンの動きに拍車をかけている。

需給面では?

需給面では、今月6日より先物の証拠金計算方式がこれまでのSPAN方式からVAR方式に変更された。これによりSPAN方式とは異なり証拠金が2倍~3倍も急増する場合があり、ポジション調整による反対売買も指数の上昇に拍車をかける一因になったと思われる。

21日にエヌビディアの決算

今週は21日に10月312日~11月1日開催のFOMC議事録の公表が予定されている。議事録の内容がタカ派的な内容ならこれまでの楽観論が後退し、金利上昇から株安に反応する可能性がある。決算では21日にエヌビディアやベストバイ、HPなど。エヌビディアの内容次第ではレーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)など日本の半導体関連株に影響をもたらそう。23日は感謝祭でニューヨーク市場は休場となり、翌日の24日がブラックフライデーで年末商戦が本格化する。国内でも23日は勤労感謝の日で休場となり、ポジションを一方向に傾け難い。全般は堅調な動きを想定するが、押し目買いスタンスを貫きたい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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