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超えるべきハードルは多い【記者の視点】
この日は黒田談話が発表されると2万800円台を底に急速に戻す動きとなり、記録的なPMI悪化で急落が懸念された上海も3.15%の上昇で引けたことがポジティブに働いた。日銀は黒田談話だけではなく、ETF(上場投資信託)を28日の703億円に対し、299億円増の1002億円買い入れており、一株純資産近辺まで急落した日経平均の底割れを死守した格好だ。ただ、その後ナイトセッションでは2万1490円まで上昇した後は18時過ぎには2万1300円を割れる場面があり、時間外のダウ先が高いとはいえ、警戒感は強い。日銀の次は2月28日に声明を発表したパウエルFRB議長が実際、どのタイミングで踏み切るのかが注目点。政策当局の経済対策や新型コロナウイルスの感染鎮静化など超えるべきハードルは多い。
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