下げないから買われる【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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下げないから買われる【記者の視点】

 朝寄り後は小動きで推移していたが、時間外でのNYダウ先の上昇などが下支えして後場から強含みとなった。個別では電子部品の一角やJALやANAの空運、OLCなど緊急事態宣言解除による営業再開への期待で買われた銘柄が利益確定売りに押されたが、金融やトヨタやホンダの自動車やファナックなどの機械などが買われていた。指数的には上昇ピッチが速く警戒感は強いが下がらないので買われる展開が続いている。売り方の買い戻しも全般の上げ要因だが、それが一巡すれば、ある程度の調整があるかもしれない。
 懸念要因としては中国政府が、開催中の全国人民代表大会(全人代)で制定を目指す「香港国家安全法」の適用範囲を、個人だけでなく組織にも拡大することが報じられた。これを受けてトランプ大統領が週内の制裁案を公表する模様だが、これがマーケットにどう影響するかは不明。
 現状では経済活動再開への期待が勝っているが、調整場面では些細なことが売り材料になることは留意しておきたい。




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