目次
円高でも底堅い動きだが・・・【記者の視点】
この日は前場に日経平均で126円高まで上げ幅を拡げる場面があったが、その後は値を消す動きとなり、底堅いが上値も重い状況となった。週明けのNY市場ではナスダック総合指数が1.7%高となり、懸念されていた25日線割れを回避したことが支援材料となったが、この日はベトナムのダナンで強毒性の変異型の新型コロナ感染が伝わるなど感染への不安が重石になり、戻り売りに押された。世界的な金融緩和の流れと下げそうで下げないNY市場で下値は堅いが、新型コロナへの不安継続が上値を重くしており、刺激材料が出ない限りは現状の揉み合い基調が続うかも知れない。
個別ではソフトバンクGの高値更新が指数を牽引、第一三共や富士フイルムの動きで薬品が買い進まれた印象で、コーエーテクモなど好決算も値を飛ばしたが、1ドル105円央までの円高が輸出系の動きを鈍くさせている。円高でも底堅い動きは評価したいが、全般的には夏枯れ的な印象も拭えず、ポジションを一方向には傾け難い。引き続き個別対応となろう。
コメント