2週連続で週足陰線
先週の日経平均は前週末比約94円高となったが発射台が高かったため2週連続で週足陰線となった。
FOMC後に逆イールド現象
注目された米FOMCでは利上げ幅が0.75%と市場の予想通りだったがやはりその後の会見でタカ派の意見が相次ぎ相場は失速した。
2日のFOMC後、米国市場では2年物国債の利回りが10年債を上回る「逆イールド現象」が顕著になっている。
逆イールド現象は不況のシグナルともいわれておりFRBによる高金利政策の長期化とそれによる景気後退が近いことを意味する。
景気後退の足音が聞こえてくるがそれでもFEBはインフレ抑制を徹底して行いたいため今後も強い経済市場が出るたびに高官からタカ派の発言が出てくるだろう。
民主党が敗北しても混乱に繋がらない
今週は8日に米中間選挙、10日に10月CPI発表と市場に大きく影響を与えるイベントが多い。
米中間選挙に於いては市場の予想は上院で拮抗、下院では共和党というのが予想である。上院、下院とも共和党という予想も多いため民主党が敗北しても市場の混乱に繋がらないかもしれない。
アノマリーとしては1994年以降、中間選挙から1年後のS&P500指数は平均で10数%上昇しているということだ。選挙に関してだけ言えば「中間選挙は買い」といえよう。
米国市場はまだまだ底固い
また、市場で話題となっていたのが10月のNYダウが月間で1976年以来の上げ幅を記録したということだ。発射台が低かったこともあるが乱高下している市場ではあるがまだ買い余力も十分残っているということだろう。
FRBにとっては「歯がゆい記録」かもしれないが米国市場はまだまだ底固いと思われる。
三角持ち合いの上限に跳ね返される
日経平均は週末に三角持ち合いの上限(2万7700円処)に跳ね返されて下値切り上げトレンドライン(27200円処)を割ってきた形となっている。
先週は一目均衡表の雲のねじれから上限(27581円処)に頭を抑えられ転換線(27334円処)も割れて引けている。早晩、この下値切り上げトレンドラインを回復してこないと戻り相場一巡でBOX相場に入り可能性がある。
戻り相場継続中
だが、まだ25日移動平均線(2万6983円処)や75日移動平均線(2万7602円処)は上昇しており戻り相場継続中である。
今週は押し目買いで対処
今週は海外発の材料で大きく動くと予想されるが打たれ強さも出ているので押し目買いで対処したい。
今週は26800円から27900円のレンジを想定。11月SQ週でもあり乱高下には注意したい。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント