円高が進行で日本株が売られる
先週の日経平均は前週末比約505円安と3週間ぶりに反落、週足陰線となった。
30日のパウエル議長の講演を受け今後金利引き上げ幅が縮まるとの事を好感し大きく週初は反発した。
しかし、発表される経済指標は市場予想より悪く長期金利が低下すると円高が進行、日本株が売られる結果となった。
金融緩和を求める催促相場の可能性も
来週の米FOMCでは0.5%の利上げがコンセンサスになったが今度は発表される経済指標が悪いと「売られる」展開になると思われ金融緩和を求める催促相場になる可能性がある。
円高でアナリストが下方修正してくる可能性も
日本株も円安傾向が崩れ円高が急激に進行、2か月で152円から134円まで18円の円高となった。
日本企業の下期の為替レートは平均138円を想定しているようでこれ以上の円高は企業業績の下方修正につながる。
元々、2,3月期の企業の業績見通しは1.2%の増益と慎重見通しではあるがアナリストの見通しが約9%の増益と予想しているためこの円高でアナリストが企業業績を下方修正してくる可能性は高いので注意が必要である。
短期筋は売りをためていた
今週はメジャーSQ週である。先週末の売りは円高に反応したアルゴリズム取引発動との見方だがSQに向けての仕掛け的な売りともとれる。
2万8500円以上は材料不足と前回この欄で述べたが株価が大きく上がったところでは短期筋は売りをためていたようである。
需給的に仕掛けやすいメジャーSQ週
需給的に仕掛けやすいメジャーSQ週なので今週は乱高下もあると思われる。チャートでは75日移動平均線(2万7650円処)が下値抵抗ラインとして意識されておりこのラインで反発するか見極めたい。
しかし、新値三本足の陰転値(2万7587円46銭)を引けで割ってくると下げが加速する可能性もある。
下値抵抗ラインは?
ただ、13週移動平均線(2万7423円処)、26週移動平均線(2万7449円処)、52週移動平均線(2万7391円処)と2万7400円処に集中しているため、この辺りが下値抵抗ラインとして機能しよう。
上値は下降する5日移動平均線(2万8032円処)、1日の窓埋め(2万8226円08銭)が意識されよう。
今週のレンジは?
今週は2万7300円~2万8300円を想定。為替を睨みながらの動きになると思われる。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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