急激な円高で反落し25日線割れ
前週の東京市場は反落しました。日経平均は週間で505円安と前の週の上昇分(383円高)を帳消しにし、2万8000円を下回っています。週初から30日にかけ、ゼロコロナ政策を巡る混乱など中国リスクを警戒した売りに押されましたが、パウエルFRB議長が講演で12月のFOMCで利上げ幅縮小の可能性に言及したことで1日は急反発に転じました。ただ、急激な円高に伴う輸出企業の収益への影響が懸念されたようで、週末は一時500円を超える大幅安となり25日線を割り込んでいます。
スピード調整一巡感出てきた銘柄増える
もっとも、11月米雇用統計が予想を上回ったことで為替は乱高下していますが、米国株は朝安のあと下げ渋るなど崩れることなく落ち着いた動きです。週明け下値を探るとしても2万7400円前後には13、26、52週各移動平均線が集中する下値抵抗ゾーンがあり、切り返し局面が近いでしょう。個別にも先行して人気化した銘柄のなかにスピード調整一巡感が出てきた銘柄が増えており、年末のIPOラッシュに向け、引き続き6月以降のIPOを中心にした小型グロース株の出直りを狙っていきたいと思います。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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