1989年のバブル期最高値が視野
先週の日経平均は前週末比約739円高と2週連続で週足陽線となった。
一時は3万7000円台に乗せ34年振りの高値水準まで入った。
1989年のバブル期最高値(3万8957円)が視野に入ってきた状態だ。
海外の上昇も大きな追い風
先週この欄で指摘した通りやはりSQに絡めての上昇であった。
「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境の維持をする」との日銀副総裁の発言を受け当面は急激な金利上昇はないと買い安心感が生まれた。
S&P500が初の5000ポイントを超えるなど海外マーケットの上昇も大きな追い風となった。
個別では過熱感も
8日には一時800円高になるなど売りが少ない「真空地帯」では上昇する時の動きは荒い。
レバレッジ効果の高いSQ週に動かす手法はこれからも定着しそうである。
また、今回の上昇は半導体関連株の一極集中相場である。個別では過熱感もかなり出てきており注意は必要である。
半導体関連株の主軸は米エヌビディア株でありその決算が発表される21日は要注目である。
海外勢が「持たないリスク」
2月SQ値は3万7018円07銭となり1月のSQ時のように「幻のSQ値」とはならなかった。
しかし、1月のSQ日と同じように十字線を形成している。チャートの基本は高値圏での十字線は「相場の転換」を意味するが1月は短期調整にとどまり上昇に転じた。バブル時の最高値が視野に入っている現在、日本株をポートフォリオに組み込んでいない海外勢が「持たないリスク」をかなり感じていると思われる。
中国株から日本株
東証によれば海外投資家は1月に現物株を2兆639億円買い越した。これは1982年以降で7番目の大きさとなる。
ようやく日本株に資金が流入し始めたのである。中国株から日本株へ、この流れは暫く続くと思われる。
今週は3万6500円~3万7500円を想定。SQ後の調整で高値もみ合いの展開を予想する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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