春闘で取り残される非正規【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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時給は低いまま

2月中旬を過ぎて春闘の話題が増えてきた。この欄を執筆している段階で細かくは確認していないが、政府からの要請や経団連関係者などの発言を聞くとおそらく上場している大手企業はそれなりの賃上げが実現するのだと思う。ただ、筆者の周囲だと中小企業で勤務する非正規雇用が多く、ご夫婦が経営するコンビニで働く知人ではようやく時給が1000円になったとか、マンション管理の仕事をしている元同僚では数十円上がって1100円になったとか、時給は低いままだ。

正規を再度目指すのはハードル高い

それなら正規雇用で職を新たに探せよ、ということになるが、一旦、非正規になると正規雇用を再度目指すのはハードルが高い。しかも正規雇用でも大手の下請けとして経営している町の工場とかではコスト増に直結する賃上げは会社の存続に直結するケースだってある。そんなことを考慮すると最高値が見えてきた日経平均や物価上昇などに非正規雇用者や中小企業勤務者だけが取り残されることになるだろう。
賃上げが話題になる春闘で虚しさを感じる。

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