2月期決算発表始まる【話題のテーマと狙える銘柄】

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業績が回復から拡大に向かう

名実ともに新年度に入り2月期企業から通期決算発表がスタートした。小売りセクターが多く占める2月期企業はこの数年、新型コロナ感染拡大の影響を受けてきたが、感染拡大がピークアウトする中で前23年2月期は回復基調となる企業が増えている。今年5月からは新型コロナの感染症法上の分類が「2類相当」から、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下さげられる方針。コロナ禍以前の状態に本格的に戻るなか、業績が回復から拡大に向かう企業を選別することになろう。

小売り大手ではイオン

小売り大手ではイオン(8267)が4月上旬に決算発表を行うが、傘下のイオン九州(2653)が3月22日付で前期予想を上方修正を行っている。行動制限の緩和や「トップバリュ」の展開強化などで価格訴求を推進した効果で食品が伸びており、原料高が深刻化するなかで値ごろ感ある価格を打ち出せる小売は好調な決算が期待できそうだ。

百貨店各社は?

5類への移行後に入国制限の完全撤廃が予想されるが、それによるインバウンド消費拡大の恩恵を受けるのが百貨店。J.フロントリテイリング(3086)は前期については事業整理損で利益は下方修正ながら売上高は上方修正しており、4月11日の今期予想が注目される。14日発表の高島屋(8233)や発表日は未定ながら近鉄百貨店(8244)なども期待できそうだ。

東宝と安川電機

小売り以外では、13日発表の東宝(9602)は 宮崎駿監督の久々の新作「君たちはどう生きるか」が今夏公開が予定されており、大型タイトル効果が今期予想にどう反映されるか期待したい。
そして3月期決算企業の動向を占う上では7日発表の安川電機(6506)が要注目となろう。前期は32.4%の大幅増益で着地したが、今期もEV関連など豊富な受注残で更なる業績拡大が予想される。

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