全般急落で割安感が高まった
10月に入り2月期決算企業を皮切りに第2四半期決算発表が本格化してきた。サービス業が多くを含める2月期決算企業はコロナ禍から脱却し経済活動正常化の恩恵を受けているが、その一方で急速な円安や原料高、人件費増が利益を圧迫している。そのような中で第2四半期決算で好調な内容が改めて確認されれば10月に入り全般急落で割安感が高まった銘柄は絶好の押し目買いチャンスになりそうだ。個別で好内容が期待できる銘柄をピックアップしてみた。
J・フロントは通期予想の上振れあるか?
経済活動正常化を受けて訪日外国人観光客が増加するなかで、その恩恵を享受しているのが10日発表のJ・フロントリテイリング(3086)だ。第1四半期(3~5月)では連結営業利益で前年同期比34.5%増の101億6900万円と大幅な増益を計上している。基幹店を中心に、ラグジュアリーブランドや高級時計などの主力カテゴリー強化を図っており、この効果が表面化すれば通期予想の上振れ期待も高まろう。
ウェルシアHDは第2四半期で巻き化し
同じく10日発表のウェルシアホールディングス(3141)は第1四半期で連結営業利益は前年同期比4.3%減の73億8100万円と減益だったが、第2四半期累計では同7.3%増の257億4000万円と巻き返しを図る。
12日発表のセブン&アイ・ホールディングス(3382)は第1四半期で営業利益は前年同期比19.9%減の819億9200万円だった。コンビニが好調な一方でスーパーストア事業が苦戦しており、利益率改善策を含めて第2四半期で利益改善が図れるか注目したい。
日本色材や古野電気
小売り以外では12日の日本色材工業研究所(4920)がOEMで化粧品が好調に推移、16日の古野電気(6841)は舶用電子機器が欧州の更新需要で好決算が期待される。
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