有力候補の開発が進展

 7月中旬以降、東京都では一日あたりの新型コロナウイルスの新規感染者数が急増し、連日で過去最高を記録している。大阪など他府県でも感染者が増加しており、改めて経済や社会生活への影響が懸念されている。感染拡大を根本から食い止めて、不安を払拭するには、ワクチンや治療薬の早期実用化しか手立てはない。そのような中で春先に話題になった有力候補の開発進展がここへきて伝えられており、改めて関連企業の動向に注目しておきたい。

米国ではレムデシビルが先行

 米国では、治療薬としてギリアド社のレムデシビルの有効性が確認され、米バイオ医薬大手モデルナが開発中のワクチンについても健康なボランティア45人全員に免疫反応が見られたとする報告書が公表されている。ただ、これらが実用化されても、投与は米国内が優先されることから、日本は自国での開発を急ぐしかない。

アビガンはクウェートで大規模治験

 治療薬では富士フイルムホールディングス(4901)のアビガンが5月までに新型コロナの治療薬として承認を目指していたが、治験者不足で難航。しかし、最大1000人程度の参加者を集める大規模な治験が月内にもクウェートで実施される見通しになり、承認へ向けて光明がさしてきた。アビガンの有効性に疑問視する専門家もいるが、これも治験不足が一因であり、治験の進展次第では改めて治療薬として脚光を浴びるか

アンジェス今年度内に100万人分のワクチン量産期待

 一方、アンジェス(4563)を中心に開発中のDNAワクチンについては大阪府の吉村洋文知事から治験が大阪市立大学病院で30人を対象に開始され、順調にいけば今年度内に100万人分のワクチンが量産され実用化できる可能性が示された。

武田薬品は高度免疫グロブリン製剤

 武田薬品工業(4502)の高度免疫グロブリン製剤「TAK-888」も治療薬として臨床開始が伝えられており、年内の国内申請が指摘されている。

塩野義薬はワクチン年3000万人分

塩野義製薬(4507)は新型コロナウイルスのワクチンについて、2021年末までに年3000万人分以上生産できる体制を整備することが伝えられた。従来の1000万人規模から3倍になるもので、21年秋頃に発売と言われている。

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