リスクオフ加速し2万6500円割れ
連休明け11日の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は714円安で一気に2万6500円を割り込んでいます。米9月雇用統計が予想を上回り、金融引き締めへの警戒感から前週末の米国株が急落、週明けも下げ止まらず、リスクオフの流れが加速しました。売り一巡後は一旦下げ渋りましたが、時間外の米株先物やアジア株安が重しになり、後場一段安で750円近くに下げ幅を広げています。主力株を中心に売り圧力が増し、プライム市場の値下がり銘柄数は1594と約87%を占めるほぼ全面安商状でした。
日電産など主力株が値を崩す
米国の急速な金融引き締めによる景況感悪化が世界広がることへの警戒感から、半導体関連や日本電産、ソニーGといった主力株が値を崩しており、指数採用の値嵩株の下げが指数を押し下げました。今週は13日に米9月消費者物価指数(CPI)が発表されるため、あすも様子見ムードが強まるなか、下値を探ることになりそうで、3日につけた直近安値や6月安値を維持できるかを確認する必要があるでしょう。
日ビジシスとマイクロ波の逆行高銘柄に買い
ただ、主力大型株が軟調に推移する一方、水際対策の緩和を受けインバウンド関連が買われ、6、7月IPOの一角に動きがありました。前場は売り買いとも手控え様子を見ていましたが、大引け間際に日ビジシス<5036>とマイクロ波<9227>の逆行高銘柄に追撃買いを入れています。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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