NY市場マチマチで小動きに終始
昨日の東京株式市場は小動きに終始しました。先週末のNY市場はマチマチの展開。注目された米11月雇用統計は市場予想を上回りました。非農業部門の雇用増は市場予想の20万人を大きく上回る26.3万人増。失業率は市場予想通り横ばいの3.7%でしたが、平均受給が市場予想の4.6%増を上回る5.1%増で着地しました。平均時給はこの数カ月鈍化傾向が見られていましたが、反転したことで10年債利回りは一時3.629%に跳ね上がりました。しかし、米株市場では12月のFOMCで利上げペース減速を見ており、押し目買いが優勢となりました。
下値を固めるか下堀するか注目週
東京市場は今週末メジャーSQを迎えます。先週末の急落で売り方が息を吹き返しており、今週は買い方と売り方の空中戦が繰り広げられます。日経平均は25日線を割り込んできており、一目均衡表では基準線に到達。この辺りで下値を固められるのか、更に下堀していくのか注目週ということになりますが、
2万7400円近辺割り込と急落も
このところNT倍率の上昇からも分かる通り、日経平均に比べてTOPIXが弱く、NTT<9432>の株価が200日線を割り込んでしまったことが象徴するように、日本株への売り圧力が高まっていることは気がかりです。12月は株高イメージが強く、年末高を唱える市場関係者が多いのですが、先週末以降の値動きを見ていると、アノマリーに寄り添い過ぎるとしっぺ返しもあり得るのではないでしょうか。チャートポイントである2万7400円近辺を割り込む場合は急落もありえます。
FOMC前に重要スケジュール
スケジュール的にはまずは今晩の米ISM非製造業景況感指数に注目です。先週の製造業景況感指数は「49」と悪化しました。非製造業も悪化となると景気後退を濃く意識することになります。また、週末金曜日には11月の米生産者物価指数と消費者態度指数が発表されます。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を占う上で重要です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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