利上げ長期化と景気減速懸念で週末急落
前週の東京市場は反落しました。日経平均は週間で373円下落しています。前半は12月FOMCを控え様子見ムードは強いものの底堅く推移、米11月消費者物価指数が予想を下回り、インフレ懸念を後退させる内容だったことから、2万8000円を上回る場面があり、FOMCでは予想通り利上げ幅は引き下げられる一方、政策金利見通しが引き上げられたことで利上げ長期化が意識されましたが下値は限られました。ただ、ECB理事会後の会見でも引き締め長期化姿勢が示され、米11月小売売上高が予想を下回ったことから景気減速懸念が強まり、米国株が大幅に続落、週末は500円を超える急落となり、週足は陰線を引いています。
物色は中小型株の局地戦
週明けも米景気動向を巡って神経質な展開が予想されますが、日経平均は26週線線レベルで踏みとどまっており、その下には13週線、52週線などの下値抵抗ゾーンがあります。ビッグイベントを通過し週明けからは市場参加者も減ることから、全般は小動きで2万7000円台でのボックス相場になりそうで、物色は中小型株の局地戦ということになるでしょう。スピード調整一巡から出直ってくる中小型グロース株のなかから高値抜けが期待できる強い銘柄を狙う考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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