米株急落でリスク回避の売り広がる
22日の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は368円安です。小売り大手の決算悪化を受け、前日の米国株で主要指数が急落した流れを引き継ぎ、リスク回避の売りが広がりました。経済指標が想定以上に強く米長期金利が上昇、ハイテク株が軟調だったことも買いを手控えさせ、一時400円超に下げ幅を広げています。2万7000円に接近したところからは下げ渋りましたが、戻りは鈍く後場は2万7100円台で膠着しました。
逆行高銘柄に打診的に買い
プライム市場の値下がり銘柄数は1393と7割以上を占め、前日まで人気を集めていた中小型株も利益確定売りに伸び悩み、あるいは反落する銘柄が目立っています。推奨銘柄も前日ストップ高のQDレーザ<6613>が反落、スマートD<5137>も朝高の後下げに転じるなど、ほとんどがさえない動きでした。ただ、ダイワ通<7116>とエレメンツ<5246>、プログリット<9560>の逆行高3銘柄には打診的に買いを入れています。
場合によっては損益相殺
もっとも、米国ではインフレ懸念が再燃し、10年債利回りが再び4%近くまで上昇しており、雲行きが怪しくなってきました。今晩はFOMC議事録の発表があり、休日明けの24日は不安定な動きを続ける米国株の影響を強く受けるうえ、次期日銀総裁候補による所信聴取も予定されています。全般大崩れを回避できるか正念場になる可能性があり、場合によっては損益を相殺してキャッシュポジションを高める方向で動く考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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