大幅続落し下放れ
昨日の東京株式市場は大幅続落となりました。日経平均は一気に25日、75日、200日線を割り込んできました。このところ2万7500円を挟んで上下300円程度の膠着相場が続いていましたが、下に放れた格好で、昨日指摘した新値3本足も陰転となりました。下値は2万7046円までありましたが、13週線(2万7056円)がサポートした格好です。一目均衡表でも雲下限が2万7082円に位置しており、今後これらが下値として意識されるところです。
NY次第では2万5600円近辺も
ここで止まれない場合は1月安値から2月高値までの半値押しとなる2万6740円や61.8%押しとなる2万6486円が止まり目となりますが、NY市場次第では昨年5月、6月、10月、本年1月の2万5600円近辺もあり得ますので要注意。24日の日銀新総裁候補の聴取次第である程度の流れが分かると思われます。
米利上げへ警戒ぶりかえす
日経平均の急落要因はNY市場の崩れにあります。2月の製造業・サービス業PMIが予想以上の伸びとなったため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測が強まり、長期金利が3.954%と昨年11月以来の水準に上昇。米利上げへの警戒がぶりかえし、3月の0.50%利上げ確率が24%に上昇。年央までに計0.75%の利上げがメインシナリオになってきました。
ダウ200日線下値サポートなるか
また、今年終盤の利下げ転換予想が後退してきました。そのためNYダウが697ドル安の3万3129ドルに急落し、75日線割れとなっています。新値3本足が陰転2本目となりましたので、調整局面入りが確定したものと思われます。現在、200日線が3万2342ドル近辺に走っており、昨年12月22日安値のように下値サポートとなるかどうかが今後の注目点でしょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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