長期金利上昇と原油高を嫌気して続落
前週の東京市場は続落しました。日経平均は前の週から544円下落しています。長期金利上昇と原油高を嫌気して軟調な展開でした。中銀イベントを通過したことで週初は半導体関連を中心に上昇、銀行や海運などバリュー株が買われ下げ渋る場面はありましたが、米10年債利回りが4.6%台と16年ぶり、国内長期金利も0.75%と10年ぶりの高水準になり、1年1カ月ぶりの高値水準に上昇した原油先物(WTI)がインフレ圧力を強めたことが上値を圧迫しています。権利落ち日に先物を絡めた売り崩しもあり、日経平均はフシ目の3万2000円を割り込みました。
インフレと長期金利に影響される状況続く
週末6日の米雇用統計のほか、週初2日は寄り前に日銀短観、4日は米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数など重要指標の発表が多く、インフレと長期金利の動向に大きく影響される状況が続きそうです。全般は短期的な調整が予想され、26週線(3万1456円)が下値サポートと見られており、グロース、バリューの物色の流れの変化を確認しながら切り返しを狙いたい考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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