6日午前の東京市場は今年初めての5日続伸、日経平均は50円高の2万0679円と連日で年初来高値を更新しています。NY株株高の最高値更新とドルが112円台後半の円安水準で底堅く推移していることから、買いが優勢でした。前場段階の東証1部の売買代金は概算で1兆561億円と見送り商状です。
3連休前の週末で今晩は米雇用統計、連休明け10日は北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日と衆議院選の公示日が重なるなど、重要イベントが集中していることから、上値の買いは手控えられていますが、押し目は入りません。米長期金利の上昇で、円の先安感が強く、売り込むことができないのでしょう。押し目待ちに押し目なしの状況です。
下げているのは利益確定売りが出ている先行銘柄で、出遅れセクターはしっかり、豊和工業や石川製作が値を飛ばすなど、地政学リスクも買いで反応するしかないようです。第2四半期決算発表を控え、企業業績の上振れ期待がさらに高まっており、衆院選も自民有利との見方が強まってきました。海外勢が買いスタンスを強めていることから、週明けは上値追いの確率が高まったと感じています。
ピックアップしている好業績・好取組銘柄は利益確定売りに押されており、きょうの後場はいったん見送り、先行して調整している銘柄や出遅れ銘柄に照準を合わせたいと思います。育児関連のライクキッズネクスト(6065)やAI関連のテックファーム(3625)に加え、前日ストップ高で当面の底値圏から立ち上がってきたKYCOMホールディングス(9685)の押し目に打診買いを入れる考えです。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/